証券市場は流通する順番によって発行市場と流通市場に分かれています。まず前者は企業や国、地方公共団体が新たに株式や社債を発行することで資金調達をする場合に流通する市場のことをいいます。会社にとっては資金調達の場となり、投資家にとっては新たな資金運用の場となっています。公募価格は時価で算出されるのではなく、発行会社と証券会社によって決められ、投資家に流通することになります。
これに対して後者は、既に発行された株式や社債が投資家間で流通する市場のことをいいます。この市場では時価で取引がなされ、証券取引所や私設取引システムが重要な役割を果たしています。ただし、店頭取引が大部分で、最もよく利用するのは証券取引上ではなく店頭取引であるといえます。債券は没個性的で大量発行されるものであり、銘柄も数万種類以上あることから証券取引所で扱うことができないからです。
また近年ではインターネットの発達により取引がより身近なものとなっています。両市場は投資家が一時取得するか否かという違いがあるものの、証券市場は2つの市場が相互に関係し合って成立しています。企業等は流通市場で形成された時価を基準として新たな株式や社債等を発行することになります。